RSウイルスの感染
RSウイルスは、A亜型とB亜型とに大きく分類され、その年によって流行する亜型は違いますが、どちらの亜型であっても重症度に変わりはありません。
RSウイルスは感染者との密接な接触により、感染者の気道分泌物から咳などで生じた飛沫を吸い込む事や、気道分泌物が付着したオモチャをしゃぶる事などで、目、鼻、喉などの粘膜から体内にウイルスが侵入し、感染を起こします。
また、気道分泌物が付着したオモチャを触った手で、目、鼻、喉などの粘膜にウイルスを運んでしまう場合もありますので、予防のためには、しっかり手を洗う事が重要になります。
自分が感染しない事も、他人にうつさない事に繋がりますので、家族でうがい、手洗いを習慣付ける事も大切です。
食事や調理の前だけでなく、鼻をかんだ後も、しっかり石鹸で手を洗うようにしてください。
RSウイルスに感染した乳幼児は、潜伏期の5日程度は、症状が現れる前に周囲の人へ感染を広げてしまう恐れがあります。
また、症状が治まってからも、1~3週間は周囲の人へ感染を広げてしまう恐れがありますので、十分注意が必要です。
生後6ヶ月未満の赤ちゃんの血液中にある、母親の移行抗体では、このRSウイルスの感染を防ぐ事ができません。
特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんは感染すると重症化しやすいので、風邪をひいている人から隔離するなど、感染を防ぐ事が重要です。