RSウイルスとは
RSウイルスは、風邪ウイルスの一種とされ、2歳までに乳幼児のほぼ100%が一度は感染すると言われているウイルスです。
母体からの移行抗体だけでは感染防御が不十分なため、生後数ヶ月の赤ちゃんであっても感染する恐れがあります。
また、一度感染しただけでは感染を防ぐ免疫が不十分なため、何度も繰り返し発症します。
ただし、発症のたびに症状は軽くなっていきます。
RSウイルスは感染が非常に強く、1歳未満の乳幼児が感染すると重症化しやすく、細気管支炎や肺炎を発症し、緊急入院が必要になる事もあります。
最悪の場合は死に至る事もある、極めて恐ろしいウイルスです。
このRSウイルス感染症に対しての、特別な治療法はありませんので、感染予防が極めて重要になります。
RSウイルスは、インフルエンザに比べると認知度が低いウイルスです。
風邪ウイルスの一種ですので、症状も風邪に似ているため、病院でも風邪だと診断されやすいのですが、呼吸器や心臓に先天的な疾患がある乳幼児や早産児は、特に重症化しやすいため、十分注意が必要です。